- ふるさと納税の仕組みや手順を知りたい。
- ふるさと納税は、どんな人にとってお得なのか知りたい。
- 最もおすすめで簡単な納税手順について教えてほしい。
ふるさと納税については度々話題に上がり、「毎年当たり前のようにやってます」という人も多いと思います。
私たちも毎年ふるさと納税をしており、以下のようなモノを頂いています。
- 高級和牛(焼き肉用800kg、すき焼き用800kg、しゃぶしゃぶ用800g、サーロインステーキ3枚)
- 海産物(うに、いくら、うなぎ、干物22枚セット)
- 国産ブランド米(30kg)
- その他(冷凍コロッケ34個セット、もつ鍋2人前×4回分セット、明太子1kg)
本記事では、ふるさと納税の仕組みを解説し、「ふるさと納税おすすめサイト2選」や「ふるさと納税簡単マニュアル」についても紹介します。
「ふるさと納税は初めてだ」、という方はぜひ手順通り進めてみてください。
ふるさと納税とは
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税は「好きな自治体を選んで寄付(納税)をすることができる仕組み」です。
ふるさと納税をすると、こうなります。
- 翌年の所得税、住民税が減る。
- 返礼品(自治体からのお礼の品)がもらえる。
通常、所得税は国に納め、住民税は通常居住地の自治体(市区町村)に納税しますが、そのうちの一部を好きな自治体に寄付するイメージです。
- 所得や家族構成などで、寄付上限の金額が異なる。
- 「翌年の所得税、住民税が減る」とはいえ、前年に好きな自治体に「寄付金」として支払うので、トータルの支払額が減るわけではない。
- 「寄付金の支払額」と「税控除額」の金額差である、2,000円分は自己負担として支払うことになる。
以下の図のイメージが分かりやすいです。
住民税の控除の仕組みと、手続きの方法
出典:ふるさと納税なび
言い換えると2,000円で返礼品がもらえる仕組みでもあります。
返礼品は肉類、海産物、フルーツ、お食事券、お菓子など多種多様な中から選べます。
わかりやすいモノで例えると、上記例の50,000円寄付可能な方の場合だと「お米なら50kg以上」もらえます。
ふるさと納税をするべき人
結論から言うと、こうなります。
- 就業者で年収200万円以上の人はほぼみんなやったほうが良い
共働き(配偶者特別控除無し)、配偶者控除がある夫婦世帯、独身者も含めふるさと納税で経済的にお得であると言えそうなのは給与年収200万円台あたりからです。
以下の属性の人は特に制度を利用する恩恵が大きいです。
- 独身、または共働きで子どがいない夫婦。
- 年収が高い。
「独身、または共働きで子どがいない夫婦」世帯は、子供がいる世帯、配偶者控除がある夫婦世帯のように「配偶者特別控除」「児童手当」「扶養控除」といった税制上の優遇がありません。
所得税・住民税が相対的に高いので、ふるさと納税の恩恵を受けやすいというわけです。
年収別、家族構成別の「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」は以下の通りです。
年収\家族構成 | 独身または 共働き | 夫婦のみまたは 共働き+子1人(高校生) | 共働き+ 子1人(大学生) | 夫婦+ 子1人(高校生) |
---|---|---|---|---|
300万円 | 28,000 | 19,000 | 15,000 | 11,000 |
400万円 | 42,000 | 33,000 | 29,000 | 25,000 |
500万円 | 61,000 | 49,000 | 44,000 | 40,000 |
600万円 | 77,000 | 69,000 | 66,000 | 60,000 |
700万円 | 108,000 | 86,000 | 83,000 | 78,000 |
800万円 | 129,000 | 120,000 | 116,000 | 110,000 |
900万円 | 151,000 | 141,000 | 138,000 | 132,000 |
1000万円 | 176,000 | 166,000 | 163,000 | 157,000 |
1200万円 | 242,000 | 239,000 | 229,000 | 229,000 |
出典:総務省(ふるさと納税のしくみ)を基に資料化
ご自身の上限目安は、こちらの「楽天ふるさと納税」の簡単シミュレーターで確認してみてください。
>> 「楽天ふるさと納税」かんたんシミュレーター(2020年分)
ふるさと納税おすすめサイト2選
以下3点はふるさと納税をする上で、それぞれ選択する必要があります。
- どの「ふるさと納税サイト」を使うか選択。
- 返礼品を選択。
- どの方式で納税をするのか選択。
②は各々好きなものを選べばよいですし、③は本記事の後半「ふるさと納税簡単マニュアル」で解説するので、ここでは「ふるさと納税サイト」について紹介します。
結論としては、以下2件のサイトのうちのどちらかを使えばよいです。
- ふるさとチョイス
- 楽天ふるさと納税
ふるさと納税サイトの比較については、こちらの記事で詳細を解説しています。

ふるさと納税簡単マニュアル
ここからは「ふるさと納税」の実際の手順を解説します。
詳細手順を紹介する前に、ふるさと納税で必要な基本手順を確認しましょう。
基本手順の確認
No | 手順 | 概要 |
① | ふるさと納税サイトの登録 | ・「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」のうちいずれか一つ、 または両方に新規登録する。 |
② | 上限金額 シミュレーション | ・自分の寄付の上限額を確認します。 注:上限額は総務省によって指定されているため、サイトによって異なるものではありません。 「楽天ふるさと納税」のシミュレーターが使いやすいです。 >> 「楽天ふるさと納税」かんたんシミュレーター(2020年分) |
③ | 返礼品を選ぶ | ・ランキングを参考に返礼品を選びましょう。 ・節約観点だと、おすすめの筆頭は「お米」です。 |
④ | 返礼品を選択して 寄付を申し込む | ・支払はクレジットカード払いがおすすめです。 (1度登録しておけば2回目以降は、20秒くらいで終わるので。) ・返礼品の送付日時は選択できないので、モノによっては申し込みの時期を考える必要があります。 |
⑤ | 税金控除の手続き | ・「確定申告」「ワンストップ特例制度」のいずれかを選択して申告します。 ・後ほど解説しますが、おすすめは「確定申告(ID・パスワード方式)です。」 (スマホでも出来ますし、30分程で終わります。) |
「⑤税金控除の手続き」についてですが、これは自分が住んでいる自治体や国に対し「○○万円分のふるさと納税を寄付しました。」と通知することを意味します。
この通知をすることで、「翌年分の所得税、住民税が控除」されるというわけです。
言い換えると、返礼品を選んで申し込むだけでは「所得税、住民税の控除」はされないので注意してください。
対応時期
「①ふるさと納税サイトの登録」~「④返礼品を選択して寄付を申し込む」迄の手続きは、なるべくその年の11月までに終わらせましょう。
12月後半は返礼品も減りますし、ワンストップ特例制度の場合だと期限ギリギリになってしまいます。
「⑤税金控除の手続き」で「確定申告」を選択するなら翌年の2月中旬~3月中旬、「ワンストップ特例制度」を選択するなら翌年の1月10日頃が期限となります。
詳細手順の確認
①ふるさと納税サイトの登録
以下の記事で紹介している通り、ふるさと納税サイトは「ふるさとチョイス」か「楽天ふるさと納税」のどちらかを選んで登録してください。



②上限金額シミュレーション
自分の寄付の上限額を確認します。
上限額は総務省によって指定されているため、サイトによって変わるものではありません。
ただし、「年収」「家族構成」「子どもの人数と年齢」は上限金額を決めるための要素としてとても大きいので、少なくともこの3点が揃っているシミュレータで試算しましょう。
「楽天ふるさと納税」のシミュレーターが使いやすいです。
>> 「楽天ふるさと納税」かんたんシミュレーター(2020年分)
③返礼品を選ぶ
返礼品はサイトのランキングを参考に選びましょう。
お得度が高い、リピーターが多いなどの理由でランキング上位のモノはやはり相対的に良いものが集まっています。
また、節約の観点だと常用品である「お米」はぜひ返礼品の申し込み候補に入れたいところです。
焼肉1回分やシャインマスカット2房と、お米10kgが同じ「寄付金10,000円」であることが多いのですが、「お米10kg」であれば2人で1ヶ月以上持つ計算なので単純に「コスパ」が高いです。
「嗜好品」よりも常用品をもらうう方が、本来節約効果は大きいです。
私たちの例だと「お米、魚の干物22枚セット、飛騨牛コロッケ34個セット」あたりが常用品に該当します。
④返礼品を選択して寄付を申し込む
返礼品が決まったら、寄付を申し込みます。
- クレジットカード払いで支払う
郵便振替、銀行振込、現金書留、コンビニ支払いなども可能です。ただ、クレジットカードであれば、1度登録しておけば2回目以降は、20秒くらいで終わるのでラクです。 - 返礼品の送付日時は選択できない
季節の縛りがあまりない返礼品は、申し込みから1~3週間程度で届くことが多いです。
1ヶ月以内に長期の旅行や帰省を控えている場合は、申し込みの時期をずらしましょう。
季節物の果物やウニなど出荷時期が限定されている返礼品は、申し込みから発送までに数か月かかる場合があります。返礼品ページの発送予定を確認しましょう。 - 一度に申し込み過ぎないようにする
お米が数十kg届くと置き場に困ったり、冷凍品が1度に届くと冷凍庫がいっぱいになってしまいます。
⑤税金控除の手続き
控除の手続きは以下の中から選択できます。
方式 | 申告時期 | 概要 |
確定申告 | 翌年の2月中旬~3月中旬 | ・以下3種類の方式があります。 1.税務署に行き申請書を提出する(または郵送する) 2.(Web)マイナンバー方式 3.(Web)ID・パスワード方式 おすすめは「3.(Web)ID・パスワード方式」です。 |
ワンストップ 特例制度 | 翌年の1月10日頃迄に郵送 | ・寄付先全ての自治体に書類を郵送することで申告します。 ・以下の申請条件があります。 ⇒1年間の寄付先の自治体が5件以内であること。 ⇒住宅ローン控除の初年度や医療費控除申請など、確定申告が必要な場合は不可。 |
詳細はこちらの記事で紹介していますが、コスパ夫婦としては「3.(Web)ID・パスワード方式」をおすすめします。



まとめ
今回は「ふるさと納税」について記事にしました。
- 「ふるさと納税」の概要。
- 一人暮らし、共働き夫婦は特に恩恵が大きい。
- 登録すべきサイトは「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」の2択。
- 米などの常用品から買うこと。
- 「税金控除の手続き」は確定申告(ID・パスワード方式)がおすすめ。